アップアップガールズ（仮）＿「パーリーピーポーエイリアン／セブン☆ピース」ライナーノーツ

2016/02/11 に公開

ライブ力とレイヴ力を武器に、いつ何時どんな会場でも自分たちのカラーで染め上げてしまうアップアップガールズ（仮）が、約 1 年半ぶりの両 A 面ニューシングル「パーリーピーポーエイリアン / セブン☆ピース」を遂にリリース。CD 作品としては、昨年 3 月に発表した 3 作目のアルバム『サードアルバム（仮）』から約 1 年ぶりということもあり、さらに進化と成長を遂げたアプガを感じさせる内容となっている。

まず「パーリーピーポーエイリアン」は、作曲・編曲をアプガの音楽総監督的なポジションの michitomo が手がけ、作詞は彼の盟友NOBE が担当したタイトル通りのパーティー感全開なナンバー。

大歓声の中、佐保明梨の“パ パ パリピ〜”のソロから、一気にアップリフティングかつバウンシーな EDM へとなだれ込む。歌詞は、爆音のパーティーで踊っている瞬間に湧き立つ感覚を、和なお祭り感も盛り込みながら楽しく描いたもの。7 人のボーカルはビートと一体化し突き進み、バキバキのサウンドの中に、随所随所でショッキング・ブルー、バナナラマの「ヴィーナス」を彷彿させるメロディが聴こえてきたりと、ブチアガり必至。メンバー自身、“『ULTRA MUSIC FESTIVAL』に出たい！”と公言しているが、まさにビッグな EDM フェスからクラブ、ライブハウスなど、あらゆる場所で対応可能な、問答無用に誰もがパリピになってしまう 1 曲と言っていい。アプガは、『サードアルバム（仮）』に収録された、ワイルドな「美女の野獣」から、いよいよ日本発宇宙経由のパリピなエイリアンとなって、レイヴの嵐を吹き荒らす。

そして、「セブン☆ピース」は、「アッパーカット!」「チョッパー☆チョッパー」など、アプガのキラーチューンを手がけてきた、PandaBoYが作詞・作曲・編曲を担当の、繊細かつ爽快なメロディが光るアップチューン。歌詞は、愛と平和を願う歌う、アプガにとって初のメッセージソングだ。

混沌とする今の社会情勢で、国同士や、主義思想などの相違から派生する争い、戦争に巻き込まれていくかもしれない怖さを、日々の中でも感じることがある。そうした中で、音楽ができることは、ひとりひとりのマインドを、ラブにピースに変えていくこと。

普通に暮らすことも、ライブやパーティーで盛り上がることも、平和というベースがあるからこそできるもの。かつてビートルズが「オール・ユー・ニード・イズ・ラブ」、エルビス・コステロが「ピース、ラヴ＆アンダースタンディング」と歌ったように、7 人は、現実の大きな問題ときちんと向き合い、若い女子の目線で感じる、小さな幸せを守りたいという、シンプルでありながら大切なメッセージを、しっかりと気持ちを込めて歌っていく。アイドルである彼女たちが、表現者として、楽曲でこうした意思表示する意味合いはとても大きい。

「パーリーピーポーエイリアン」のクレイジーなパーティー感と、「セブン☆ピース」の愛と平和への思い。一見、相反するものに見えるが、汗だくでその瞬間を楽しむことも、世の中の物事を考え今の幸福感を感じることも、表裏一体の地続きな出来事だ。

全力の歌とダンスのライブを行い続けてきたことで、アプガは、この 2 曲に込められたテーマにたどり着くことができた。楽しさとラブとピースを広めていくことこそが、これからのアプガの新たな命題（テーゼ）なのである。

さらに、今回の 3 種類のシングル盤には、これまでライブで披露され爆発的な盛り上がりを見せてきた楽曲が、それぞれボーナストラックとして収録されている。

通常盤の「アッパーレー」は、スカの跳ねたビートに乗って、クレイジーになって騒ぎ楽しみまくれるナンバー。初回限定盤 A の「Shout!!!!!!!」は、夢を掴む思いを感情たっぷりに歌い上げるソリッドなダンスチューンとなっている。初回限定盤 B の「青春の涙」は、不安をはね退け前に進んでいく気持ちを歌うエモーショナルなダンスチューン。

さて、アプガは、この 1 年、全国ツアー『アップアップガールズ（仮）全国 47 都道府県ツアー RUN!アプガ RUN!ダッシュ』を敢行し、ライブに次ぐライブの日々を送ってきた。歌やダンスはますますブラッシュアップされ、パワフルさの中にもしなやかな表現もできる、アプガにしか作れないステージングを確立。アプガ楽曲の主軸となる EDM から、ポップチューン、ロックナンバーなどを自在にパフォーマンスする 7 人の姿は、全ての音楽はダンスミュージックであるということを体現しているように映る。もはやメンバーは、全国各地のすべてのファンをパーティーピープル＝パリピ化してしまうまでにパワーアップ。

3月13日の沖縄公演で47都道府県を制覇するアプガは、休む間もなく、3月26日から『●2016年 春ツアー』、6月12日からは『●2016 年 Zepp ツアー』を開催と、ライブ三昧の日々は続く。

7 人がライブに向かう姿勢として常に持っているのは、アプガの音楽、ライブの楽しさを、ひとりでも多くの人に届けて共有したいという熱い気持ち。その熱量の連鎖の先にあるものが、アプガが夢として掲げる日本武道館公演の実現だ。武道館という大きな目標に向かうために、新たなアプガの魅力が詰まったニューシングル「パーリーピーポーエイリアン / セブン☆ピース」が、起爆剤となって様々な人の心を掴むことは間違いなし！ レイヴ&エイリアン！！ ラブ&ピース！！！

（土屋恵介）

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